日本臨床外科学会雑誌
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症例
放射線化学療法後に扁平上皮癌組織が残存した直腸小細胞癌の1例
冨田 雅史西野 栄世松田 靖弘山口 智之片岡 直己坂本 一喜
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2013 年 74 巻 1 号 p. 158-162

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抄録
患者は63歳,女性.排尿時不快感を主訴に泌尿器科を受診,腹部CTにて直腸に腫瘍指摘された.大腸内視鏡検査では,直腸Rb部歯状線にかかる位置で2型腫瘍が指摘され,生検で小細胞癌と診断された.PETCTでは直腸近傍の5cm大のリンパ節転移と左鼠径部の遠隔リンパ節転移が指摘された.術前に放射線療法として鼠径部を含めた骨盤部に加速分割照射40Gyを行い,また化学療法は肺小細胞癌に準じたCDDP/VPー16療法を1クール行った.腫瘍縮小効果が見られ腹会陰式直腸切断術を行ったが,術後の病理所見では小細胞癌の組織はみられず扁平上皮癌の組織像のみで放射線化学療法の効果は見られるものの腫瘍細胞残存がみられた.直腸小細胞癌が放射線化学療法後に組織型が変化した報告はまれであり,若干の文献的考察を加えてこれを報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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