日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
乳腺管状癌の臨床病理学的検討
六反田 奈和堀口 淳高他 大輔佐藤 亜矢子小山 徹也竹吉 泉
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2013 年 74 巻 4 号 p. 868-873

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抄録
はじめに:管状癌は特殊型に分類される比較的稀な腫瘍であり,マンモグラフィ(MG)検診の普及とともに増加する可能性が高い.対象と方法:1997-2011年に教室で経験した管状癌8例を対象とし,臨床病理学的に検討した.結果:年齢は平均62歳.MGでは7例(88%)がspiculaを伴う腫瘤陰影またはdistortionを認め,超音波所見では7例(88%)で不整形低エコー腫瘤を認めた.術式は乳房切除術1例,乳房温存術7例.病理所見で平均腫瘍径1.1cm,センチネルリンパ節生検または腋窩郭清を施行した5例は全例リンパ節転移陰性,ERは全例陽性であった.他病死した1例を除き全例健存している.結語:管状癌は高分化の管腔形成性浸潤癌で予後良好であり,MGで小さなspiculaとして描出されることが多いが,増殖が緩徐で豊富な線維性間質を伴う管状癌の性質を表していると思われた.
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© 2013 日本臨床外科学会
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