日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
センチネルリンパ節生検を施行した男性乳癌の1例
渡邉 克隆久世 真悟京兼 隆典高木 健裕
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 74 巻 5 号 p. 1204-1207

詳細
抄録
症例は66歳の男性で,乳房腫瘤を左乳頭直下に触知したため来院した.弾性硬,境界明瞭な腫瘤を触知し,超音波検査では左乳腺のEA領域に径8mmの低エコー腫瘤を認めた.針生検を施行し,浸潤性乳管癌と診断された.手術は胸筋温存乳房切除術とセンチネルリンパ節生検を施行した.病理組織検査所見は浸潤性乳管癌(硬癌)であり,センチネルリンパ節には転移を認めなかった.エストロゲンレセプター陽性,プロゲステロンレセプター陽性,HER2スコアは0であった.術後補助療法としてタモキシフェンの内服を行った.術後6カ月経過したが,無再発生存中である.男性乳癌に対してセンチネルリンパ節生検を施行した症例は本邦では1983年以来自験例を含めて17例が報告されている.センチネルリンパ節生検を施行した男性乳癌の1例を報告する.
著者関連情報
© 2013 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top