日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後1年で遠隔転移をきたした乳腺腺様嚢胞癌の1例
柴田 雅央宮内 正之蜂須賀 丈博森 敏宏篠原 正彦
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キーワード: 乳癌, 腺様嚢胞癌, 遠隔転移
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2013 年 74 巻 5 号 p. 1198-1203

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抄録
乳腺原発の腺様嚢胞癌は稀な組織型で,遠隔転移は少なく,その予後は良好とされている.一方で,遠隔転移・再発をきたした症例の報告例も散見される.今回,術後比較的早期に転移再発をきたし予後不良な転帰をたどった腺様嚢胞癌の症例を経験したので報告する.
症例は67歳女性.左乳房C領域のしこりを自覚し受診.針生検にて腺様嚢胞癌と診断した.胸筋温存乳房切除術と腋窩リンパ節郭清術を施行.最終病期はpT2pN1M0 stage IIBで,ER 0%,PgR 0%,HER2 0であった.術後補助化学療法を施行したものの,術後1年で多発骨転移をきたした.化学療法を施行したものの,さらには多発肝転移・脳転移をきたし,術後2年7カ月で死亡した.
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© 2013 日本臨床外科学会
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