日本臨床外科学会雑誌
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症例
遊離前腕皮弁による瘻孔閉鎖術により治癒した食道癌術後胃管気管瘻の1例
横山 康行田中 洋一川島 吉之福田 俊岡 大嗣
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2013 年 74 巻 5 号 p. 1245-1249

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抄録
食道癌術後の胃管気管瘻は難治性であり,治療法について十分な検討がなされていない.われわれは食道癌術後の胃管気管瘻に対し遊離前腕皮弁を用いた瘻孔閉鎖術を施行し治癒した症例を経験したので報告する.症例は55歳,男性.食道癌に対し胸腔鏡補助下胸腹部食道全摘,3領域リンパ節郭清,後縦隔経路胃管再建を行った.第8病日,発熱,痰の増量,頸部皮下気腫を認め,気管支鏡検査および造影CT検査にて縫合不全による胃管気管瘻と診断した.気管切開を行い,保存的治療を継続するも瘻孔は閉鎖せず.第114病日,頸部切開アプローチにて遊離前腕皮弁を用いた瘻孔閉鎖術を施行した.第143病日,瘻孔の閉鎖を確認した.経口摂取を開始し問題なく,気管カニューレを抜去,第169病日退院した.食道癌術後,頸胸境界部に生じた胃管気管瘻に対し,頸部アプローチで,胃管と気管の間に遊離前腕皮弁を介在させる治療法は安全かつ低侵襲であり,有用であった.
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© 2013 日本臨床外科学会
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