日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
虫垂粘液嚢腫が原因となった成人腸重積の2例
石塚 純平, 小林 芳生, 馬越 通信, 進藤 吉明, 齋藤 由理, 田中 雄一
著者情報
キーワード: 虫垂粘液嚢腫, 腸重積
ジャーナル フリー

2013 年 74 巻 6 号 p. 1602-1605

詳細
抄録
症例1は25歳男性.2011年7月,心窩部痛を主訴に来院した.腹部CT検査にて,上行結腸へ嵌入する直径2cm大の腫瘤を認め,腸重積と診断し,緊急手術を施行した.虫垂が腫大し,根部を先進部に上行結腸へ嵌入していた.回盲部切除術を施行し,病理診断は虫垂粘液腺癌であった.症例2は21歳女性.2011年8月,右下腹部痛を主訴に来院した.腹部CT検査にて,左下腹部の嚢胞性腫瘤と周囲の腸間膜の捻転像を認め,緊急手術を施行した.肝弯曲部に上行結腸に重積した病変を認めた.重積が解除されると,病変は虫垂根部に位置しており,虫垂粘液嚢腫による腸重積と診断した.回盲部切除術を施行し,病理診断は虫垂粘液腺腫であった.成人の虫垂粘液嚢腫による腸重積を2例経験したので報告する.
著者関連情報
© 2013 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top