日本臨床外科学会雑誌
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症例
特発性両側同時気胸から緊張性気胸を発症した1例
宮地 洋介谷口 直樹嵩下 英次郎山本 孝夫尾崎 信弘
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2013 年 74 巻 7 号 p. 1807-1810

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抄録
特発性両側同時気胸simultaneous bilateral spontaneous pneumothorax (以下SBSP)は若年男性に好発する稀な疾患であり,軽症例が多いとされる.今回われわれは,緊張性気胸で発症したSBSPの1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
症例は18歳男性,急性発症の胸痛と呼吸困難を主訴に来院され,胸部エックス線にて両側気胸と診断された.緊張性気胸の状態であり,緊急で両側胸腔ドレナージを施行した.入院後の胸部CTで,両肺尖部にブラを認め,入院4日目に両側同時胸腔鏡下ブラ切除術施行した.患者は術後5日目に退院し,その後再発なく経過している.SBSPの中には本症例の様に重症化する例も稀にあり,診療にあたって注意を要する.治療に関しては,両側胸腔の交通などが証明されない限り,両側同時ブラ切除術を行うことが一般的と考える.
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© 2013 日本臨床外科学会
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