日本臨床外科学会雑誌
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症例
肺動脈内に伸展したintravenous leiomyomatosisの1例
山本 知則井上 龍也尾花 正裕山崎 滋孝
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2013 年 74 巻 7 号 p. 1802-1806

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抄録
症例は45歳,女性.腹部膨満,労作時呼吸困難を主訴に来院した.胸腹部造影CT検査で,腹水,子宮腫大と左卵巣静脈から下大静脈を介して右心系に伸展し,主肺動脈に達する陰影欠損が認められた.心エコー検査では右心房から右心室を通過し,収縮期に主肺動脈に嵌入する腫瘤陰影が発見された.手術は体外循環を用い経右心房的に行った.肺動脈から右心房まで腫瘤を摘出した後,循環停止下に下大静脈内の腫瘤を摘除したが,癒着のため部分摘除となった.併存した三尖弁閉鎖不全を修復し,手術を終了した.摘出標本は静脈内平滑筋腫と診断された.術後経過は順調であり,3カ月後に産婦人科で子宮摘出術,両側付属器切除術を行った.術後3年4カ月経過しても再発の兆候は認められない.
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© 2013 日本臨床外科学会
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