日本臨床外科学会雑誌
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症例
直腸に腫瘤を形成した原発性アミロイドーシスの1例
左雨 元樹佐原 力三郎飯原 久仁子
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キーワード: アミロイドーシス, 直腸
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2013 年 74 巻 7 号 p. 1928-1932

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抄録
アミロイドーシスはアミロイド蛋白が全身臓器の細胞外に沈着し,組織や臓器の障害を引き起す疾患である.今回われわれは直腸に限局した原発性アミロイドーシスの1例を経験したので報告する.症例は53歳の男性.5年ほど前から痔核の脱出を自覚していた.直腸肛門診にて3度の内外痔核の他,直腸にSMT様の硬い腫瘤を認めた.MRI上直腸Rbに20mm大の腫瘤性病変として描出され,下部消化管内視鏡では,肛門管内に不整形の隆起性病変を認めた.腰椎麻酔下に腫瘍切除術を施行したところ,病理組織診断にて上皮成分には異型性を認めず,アミロイド沈着による腫瘤と診断された.アミロイドーシスにおいて,消化管はアミロイド沈着の好発部位とされているが,直腸に限局したアミロイド沈着による腫瘤形成を認めた報告は稀であり,文献的考察を加えて報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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