日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳腺偽血管腫様過形成の1例
村田 一平清水 哲向橋 知江西山 幸子山中 歩吉田 明鷲見 公太唐 小燕
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2013 年 74 巻 8 号 p. 2085-2090

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抄録
乳腺の偽血管腫様過形成(pseudoangiomatous stromal hyperplasia,以下PASH)の1例を経験したので報告する.症例は51歳女性.6年前に検診で左乳房腫瘤を指摘され,穿刺吸引細胞診を施行.線維腺腫が疑われ経過観察となった.今回,マンモグラフィで増大傾向を認め,当院紹介受診となった.左A領域に最大径23mm大の可動性良好な腫瘤を触知した.マンモグラフィ,超音波検査で悪性所見はなかったが,増大傾向を認めたため切除生検を行った.摘出腫瘍は35×24×15mm大で,灰白色調,弾性硬の充実性病変であった.病理組織学的所見は,増生した間質組織内に腺管の集簇がみられ,腺管周囲の間質には一層の紡錘形細胞に覆われたスリット状の間隙を認めた.また,免疫組織学的には,間隙の紡錘形細胞はCD34,vimentinに陽性,Factor VIIIは陰性であったことから乳腺のPASHと診断された.
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© 2013 日本臨床外科学会
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