日本臨床外科学会雑誌
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症例
術中内視鏡で診断した魚骨による十二指腸第4部憩室穿孔の1例
山口 和哉長田 俊一杉田 光隆小尾 芳郎長谷川 誠司阿部 哲夫
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2013 年 74 巻 8 号 p. 2162-2165

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抄録
症例は68歳,女性.上腹部痛および腰痛を主訴に当院受診.既往は,全身性エリテマトーデスで,プレドニゾロン5mg/dayを17年間内服中.体温38.1℃,上腹部圧痛およびWBC 12,800/μl,CRP 14.5mg/dlなど炎症反応の上昇を認めた.腹部CTで,十二指腸第4部の壁肥厚,周囲脂肪織濃度の上昇および左腎静脈前面のfree airを認め,十二指腸腫瘍の穿孔が疑われ,同日緊急開腹術を施行.Kocherの授動,膵尾部の脱転,Treitz靱帯の切離を行ったが,腫瘍性病変を触知せず穿孔部位も確認できないため,術中内視鏡を施行.十二指腸第4部に憩室を認め,その中に魚骨と魚骨による穿孔部を確認.同部位の憩室切除術を施行.術後経過良好で第19病日に退院となった.十二指腸第4部の魚骨による憩室穿孔を術中内視鏡で確定診断した症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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