日本臨床外科学会雑誌
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症例
肝細胞癌との鑑別が困難であった髄膜血管周皮腫の肝転移再発の1例
渡辺 雄一郎中村 典明野口 典男田中 真二有井 滋樹田邉 稔阿部 志保北川 昌伸
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2014 年 75 巻 1 号 p. 197-201

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抄録
症例は55歳男性で,45歳時に髄膜の血管周皮腫hemangiopericytoma(HPC)に対する切除を行った既往がある.2009年5月に施行された腹部造影CT検査にて,肝S6およびS4に造影早期で内部が不均一に早期濃染され,後期相で一部wash outされる多血性腫瘍を認め,肝細胞癌(HCC)の診断にて,肝後区域切除術,肝S4a部分切除術を施行した.しかし,摘出標本の病理検査所見は,紡錘形細胞が血管周囲を取り巻くように増殖しており,免疫染色を追加した結果,HPCと診断された.また,本腫瘍は10年前に摘出されたHPCの病理組織と類似しており,10年後の肝転移再発と診断した.術後4年無再発生存中である.HPCの肝転移に対して肝切除術を施行しえた例は非常にまれである.また,HPCの肝転移巣は多血性であることがあるため,HCCとの鑑別が重要である.
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© 2014 日本臨床外科学会
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