日本臨床外科学会雑誌
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症例
De Garengeot herniaの2例
野々山 敬介早川 哲史中村 謙一牛込 創野澤 雅之北上 英彦
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2014 年 75 巻 10 号 p. 2903-2908

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抄録
大腿ヘルニアの虫垂嵌頓はまれな疾患であり,de Garengeot herniaと呼ばれ,本邦での報告例は少ない.今回de Garengeot herniaの2例を経験したので文献的考察を加え報告する.症例1は93歳,女性.右鼠径部の膨隆が徐々に増大するため当院を受診した.超音波検査および造影CTで右大腿ヘルニア虫垂嵌頓と診断し,緊急手術を施行した.腹腔鏡下に手術を開始したが,嵌頓解除が困難であったため,虫垂根部を切離した後,鼠径法に移行し,虫垂を摘出し,UHS®を用いて修復した.症例2は38歳,男性.下腹部痛を認め,鼠径ヘルニア嵌頓の疑いで当院を紹介受診した.単純CTで右大腿ヘルニア虫垂嵌頓と診断し,同日緊急手術を施行した.鼠径法でアプローチし,虫垂を切除し,McVay法で修復した.2例とも,術後合併症およびヘルニアの再発を認めていない.
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© 2014 日本臨床外科学会
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