日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下修復術を行った坐骨ヘルニアの1例
田口 泰郎伊佐治 孝洋坂本 英至小松 俊一郎法水 信治新宮 優二
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2014 年 75 巻 11 号 p. 3185-3189

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抄録
症例は84歳,女性.右臀部から右下肢の痛みと右下腹部痛を主訴に当院を受診.CTにて右梨状筋下孔への嵌頓を伴う径8cm大の右卵巣嚢腫を認めた.右卵巣嚢腫嵌頓右坐骨ヘルニアと診断し,待期的に腹腔鏡手術を施行した.右卵巣嚢腫を牽引することで坐骨孔への嵌頓は解除し,右卵巣嚢腫と右付属器摘出を行った.右大坐骨孔に径1.5cm大のヘルニア門およびヘルニア嚢を確認し,これを子宮広間膜で被覆するように縫合して閉鎖した.術後経過は良好で,6日目に退院し,現在まで再発は認めていない.
坐骨ヘルニアは,腹壁ヘルニアの中でも頻度が低く,大坐骨孔もしくは小坐骨孔をヘルニア門としたヘルニアである.非常に稀な疾患で,腹腔鏡手術による修復の報告例は少なく,文献的考察を加えて自験例を報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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