日本臨床外科学会雑誌
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症例
胸腔内胃穿孔をきたした食道裂孔ヘルニアの1例
石井 生中村 透高田 実中村 文隆樫村 暢一
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2014 年 75 巻 2 号 p. 374-378

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抄録
症例は84歳,女性.以前より食道裂孔ヘルニアを指摘されていた.貧血の精査で下部消化管内視鏡を予定し,前処置で経口腸管洗浄剤(ニフレックTM)を内服した数時間後に胸苦と吐血,急性呼吸不全が出現し,当院に救急搬送された.上部消化管内視鏡で食道裂孔ヘルニアおよび胸腔内脱出胃の穿孔を,造影CTで縦隔気腫を認め,緊急手術となった.左開胸開腹にて穿孔部を含む胃部分切除,ヘルニア修復,腸瘻造設術を施行した.術後経過は良好で,術後27病日に軽快転院.食道裂孔ヘルニアにおいて,胸腔内脱出胃の穿孔で緊急手術となった場合,致死率は高い.術式は洗浄ドレナージ,胃切除,ヘルニア修復に加え噴門形成術も考慮されるが,迅速な対応が極めて重要である.
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© 2014 日本臨床外科学会
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