日本臨床外科学会雑誌
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症例
食道癌と胸腺神経内分泌癌の同時性重複癌の1例
村上 剛平宮田 博志山崎 誠森 正樹土岐 祐一郎
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2014 年 75 巻 2 号 p. 594-599

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抄録
症例は62歳,男性.食事のつかえ感を主訴に前医を受診した.食道癌を指摘され,治療目的に平成23年10月に当科に紹介受診となった.CT検査にて前縦隔腫瘤を認めたため精査を行った.精査の結果,食道癌と胸腺神経内分泌癌(neuroendocrine carcinoma)の同時性重複癌と診断した.術前化学療法として食道癌のレジメンであるDCF療法(5-fluorouracil+Docetaxel+Cisplatin)にて化学療法を施行したところ,両腫瘍の著明な縮小を認めた.手術は食道亜全摘術と胸腺摘出術,肺部分切除術を一期的に行い,根治切除を得ることができた.術後追加治療は施行せず,現在1年6カ月無再発生存中である.食道癌と胸腺内分泌癌の同時性重複癌の報告は極めて稀であり,若干の文献的考察を加え報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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