日本臨床外科学会雑誌
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症例
胸腔鏡補助下憩室切除術を施行した中部食道牽引圧出性憩室の1例
椎原 正尋工藤 健司太田 正穂成宮 孝祐白井 雄史山本 雅一
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キーワード: 食道憩室, 胸腔鏡, 内視鏡
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2014 年 75 巻 3 号 p. 662-667

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抄録
症例は72歳,男性.約2年前より通過障害が出現し,10カ月前からは夜間の胸やけ,咳嗽が伴うようになった.近医で内視鏡検査を施行し食道内に多量の食物残渣を認め,精査加療目的に当科に紹介受診した.当科で施行した食道造影検査で食道胃接合部より口側12cmに5×4cmの嚢状の憩室が確認された.上部内視鏡検査では,多量の食物残渣を伴った憩室が確認され食道内腔は狭窄していた.以上の所見から胸部中部食道憩室と診断し,症状を伴っていることから手術適応とし,胸腔鏡補助下憩室切除術を施行した.術中所見からは牽引性憩室が疑われたが,病理所見と憩室の性状からは圧出性憩室と判断された.総合的に,牽引・圧出混合性憩室と診断した.中部食道憩室はそのほとんどが炎症性の牽引性憩室であるため,混合性憩室はまれである.また,今回われわれは,術中経口内視鏡を用いることで,安全かつ効率的に胸腔鏡補助下憩室切除術を施行しえた.
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© 2014 日本臨床外科学会
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