日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下手術を行った肝鎌状間膜内solitary fibrous tumorの1例
網木 学小池 太郎今泉 理枝松本 卓子本田 宏
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2014 年 75 巻 4 号 p. 1076-1079

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抄録
症例は55歳,男性,胸部打撲の際のCTで偶然,腹部腫瘤を発見された.造影CTでは,右上腹部に径4cm,分葉状,早期相で強く濃染される腫瘤を認めた.Carcinoid・castleman's disease・paragangliomaなどを疑い,診断と治療を兼ねて腹腔鏡下手術を行った.腫瘍は肝鎌状間膜内に存在しており,周囲臓器への浸潤は認めなかった.切除標本は径4cm,白色充実性で多結節性の腫瘤であった.病理組織学的検査でsolitary fibrous tumorと診断された.核異型や核分裂像は目立たず,壊死や出血は認めなかった.術後1年が経過した現在,無再発生存中である.SFTは胸腔内からの発生の報告が多いが,全身に発生しうる.近年,腹腔内の症例に対し,腹腔鏡下手術の報告が散見される.文献的考察を加えて報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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