日本臨床外科学会雑誌
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症例
肝および副腎合併切除を行った下大静脈原発平滑筋肉腫の1例
菱田 光洋竹田 伸杉本 博行小林 昌義古森 公浩小寺 泰弘
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キーワード: 平滑筋肉腫, 下大静脈
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2014 年 75 巻 5 号 p. 1208-1212

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抄録
症例は35歳,女性.両下肢の浮腫にて近医受診.タンパク尿も認め,CT検査・エコー検査を施行した.肝・下大静脈へ進展する右副腎腫瘍にて当院紹介となった.精査により,肝右葉・肝部~肝下部下大静脈への浸潤を認める右副腎癌の診断にて,経皮経肝的門脈塞栓術を施行後,右開胸開腹下下大静脈合併右副腎肝右葉尾状葉切除術を施行した.下大静脈はGoreTex graft(リング付き,直径2cm,長さ約10cm)にて再建した.病理組織学的に,下大静脈内腔より発生・増殖しており,免疫組織染色にてS-100・CD34・CD56陰性,αSMA・カルデスモン陽性にて,下大静脈原発平滑筋肉腫と診断した.経過良好で,術後2年6カ月経過し再発は認めていない.下大静脈原発の平滑筋肉腫は比較的稀な疾患であり,今回手術を施行した1例を経験したので報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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