日本臨床外科学会雑誌
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症例
横行結腸が嵌頓した小網裂孔ヘルニアの1例
須井 健太, 青木 秀樹, 重安 邦俊, 田中屋 宏爾, 竹内 仁司
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2014 年 75 巻 6 号 p. 1717-1720

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抄録
症例は42歳,男性.腹痛,腹部膨満感を主訴に近医を受診.投薬を受けたが,症状が改善しないため当院紹介となった.既往歴は特になかった.受診時の腹部CTにて,拡張した上行結腸・横行結腸を認め,胃の小彎側に嵌頓している腸管を認めた.小網裂孔への横行結腸の嵌頓の診断で,同日,緊急手術を行った.術前の診断どおり横行結腸が小網裂孔に嵌頓しており,嵌頓した腸管を引き出した後に,小網裂孔を縫合閉鎖した.小網裂孔ヘルニアは稀な疾患であり,そのうち腸回転異常の奇形を伴わずに結腸が嵌頓した症例は本邦での報告はなかった.内ヘルニアは術前の診断が難しいことが多いが,画像診断技術の進歩に伴い術前の診断が可能となってきており,術前に正確な診断ができれば腹腔鏡による対応も可能と考えられた.
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© 2014 日本臨床外科学会
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