日本臨床外科学会雑誌
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症例
食道癌根治術後の起始異常を伴う右鎖骨下動脈・食道胃吻合部瘻の1例
氏家 直人菊池 寛渡辺 徹雄大江 大
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2014 年 75 巻 7 号 p. 1836-1839

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抄録
症例は80歳,男性.右鎖骨下動脈起始異常を伴う胸部中部食道癌に対して,右開胸開腹食道亜全摘・2領域郭清・高位胸腔内食道胃管吻合(pT1b,pN1(2/31),sM0,fStage II)を施行した.術後化学放射線療法を施行し,明らかな再発を認めず経過していた.術後6年2カ月経過時,大量吐血をきたし当院を受診した.来院時はショック状態であり,上部消化管内視鏡検査で食道胃吻合部からの噴出性出血を認めた.右鎖骨下動脈造影にて右鎖骨下動脈より消化管への造影剤の流出を認めたため,右鎖骨下動脈瘻孔部にステントを留置し止血を得たが,ショック状態の遷延による全身状態の悪化に伴い死亡した.右鎖骨下動脈起始異常を伴う食道癌手術例では,本例のように右鎖骨下動脈再建消化管瘻を発症しうる可能性があるため,再建経路を胸壁前または胸骨後とするか,血管と再建臓器との間に大網などの組織を介在させる必要があるのではないかと考える.
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© 2014 日本臨床外科学会
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