日本臨床外科学会雑誌
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症例
食道癌術後大腸転移の1例
齋藤 裕人岡本 浩一二宮 致伏田 幸夫藤村 隆太田 哲生
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キーワード: 食道癌, 転移性大腸癌
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2014 年 75 巻 7 号 p. 1846-1852

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抄録
症例は80歳,男性.胸部食道癌に対して胸腔鏡下食道切除術を施行された.組織型は低分化型扁平上皮癌で,pT3(Ad),pN4,M0,pStage IVaであり,リンパ管侵襲・静脈侵襲ともに高度であった.高齢につき,術後補助化学療法は施行しなかった.術後6カ月目に右下腹部痛を自覚し,同部位に腫瘤を触知した.精査の結果,上行結腸に所属リンパ節腫大を伴う2/3周性の3型腫瘍を認めた.生検では既往の食道癌と類似する低分化型扁平上皮癌を認め,腹水貯留やイレウス像,他臓器に明らかな転移や再発を疑わせる所見は指摘できなかった.食道癌上行結腸転移と診断し,結腸右半切除術を施行した.肝転移・腹膜播種はなく,腹腔洗浄細胞診は陰性であった.転移様式は,リンパ行性あるいは血行性転移の可能性が高いと考えられた.非常に稀な食道扁平上皮癌術後大腸転移の1切除例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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