日本臨床外科学会雑誌
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症例
虫垂切除後に診断され再手術を施行した杯細胞カルチノイドの3例
深田 真宏横山 伸二奥本 龍夫藤井 徹也金谷 欣明丸山 修一郎
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2014 年 75 巻 7 号 p. 1909-1914

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抄録
症例1:51歳,男性.急性虫垂炎の診断で虫垂切除術を施行した.術後組織診断にて杯細胞カルチノイド(goblet cell cartinoid,以下GCC)と診断され,腹腔鏡下回盲部切除を施行した.症例2:43歳,女性.両側卵巣悪性腫瘍の疑いにて単純子宮全摘+両側付属器切除術施行となる.術中に腫大した虫垂を認め同時に切除術を施行した.術後組織診断にて虫垂GCC・卵巣転移と診断され,結腸右半切除を施行した.症例3:73歳,男性.急性虫垂炎の診断で虫垂切除術を施行した.術後組織診断にてGCCと診断された.術後に施行したCTで直腸を圧排する結節性病変が指摘されたため,回盲部切除+Hartmann手術を施行した.GCCは腺癌の一亜型とされ,悪性度の高い疾患である.術前診断は困難であり,追加治療を考慮する必要がある.虫垂切除後にGCCと診断し再手術を施行した3例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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