抄録
症例は67歳,女性.右季肋部痛を主訴に当院を受診し,CT上肝右葉を占拠する最大径19.9cmの巨大な肝嚢胞を認めた.単純性肝嚢胞と診断し,reduced port surgeryによる腹腔鏡下嚢胞開窓術を施行した.グローブ法にて臍より術者右手用ポートとカメラ用ポートを設置し,ドレーン挿入予定部に術者左手用ポートを設置して腹腔内操作を行った.術後右季肋部痛は消退し第12病日に退院.15カ月後の現在まで症状の再燃無く経過している.ドレーン挿入予定部に操作ポートを設置することで,単孔式よりも操作性の良いreduced port surgeryを実現でき,合理的な術式と考えられた.