日本臨床外科学会雑誌
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症例
イレウスをきたした後腹膜リンパ管腫(径30cm)の1例
齋藤 崇宏鯉沼 潤吉蔦保 暁生村川 力彦大野 耕一菊地 慶介平野 聡
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2014 年 75 巻 8 号 p. 2313-2316

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抄録
症例は75歳,男性.腹痛を主訴に近医を受診し,イレウスの診断で紹介となった.CTにて腹腔内に多房性巨大嚢胞を認め,腹腔内臓器が右方に圧排され一部の小腸が拡張していた.巨大嚢胞性腫瘤によるイレウスと診断し,手術を施行した.腫瘤は後腹膜に存在し,腸管を腹側に圧排していた.腫瘍は左腎を巻き込んでいたため,これを合併切除した.切除標本は30×28cmの多房性嚢胞性腫瘤であった.病理組織学的検索にてリンパ管腫と診断した.後腹膜リンパ管腫は緩徐に増大することが多いとされるが,本症例のように比較的急速に増大する場合もあり,注意深い治療選択が必要と考える.
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© 2014 日本臨床外科学会
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