日本臨床外科学会雑誌
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症例
68歳左心耳瘤の1例
坂尾 寿彦石田 直樹梶原 伸介岡田 憲三清地 秀典中村 太郎
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キーワード: 左心耳瘤
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2014 年 75 巻 9 号 p. 2429-2432

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抄録
症例は68歳の女性.動悸息切れを認め近医より当院を紹介された.心電図で心房細動,胸部X線写真で左3弓の突出を認めた.冠動脈CTを施行し,巨大な左心耳瘤を認めた.経食道エコーで左心耳瘤内への血流低下を認めた.瘤内血栓や塞栓の可能性があり,人工心肺心停止下に瘤切除を施行した.瘤経は65×44mmであった.左心房と瘤の交通口の組織は強固で,2-0ポリプロピレン糸で2重に連続縫合し閉鎖した.術後経過は良好であった.左心耳瘤は先天性であると言われているが,成人になり発見されることが多い.治療法としては人工心肺心停止下の切除術が一般的であるが,最近心房細動治療の低侵襲手術として,様々な方法が報告されおり,本疾患にも応用可能であると思われる.
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© 2014 日本臨床外科学会
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