日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡内視鏡合同手術で胃局所切除を施行した胃神経鞘腫の1例
石橋 雄次真崎 純一斉藤 洋之大森 敬太若林 和彦伊藤 豊
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2015 年 76 巻 1 号 p. 43-46

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抄録
患者は61歳,女性.検診の上部消化管造影検査で胃の異常を指摘され当院紹介となった.上部内視鏡検査で体中部大弯に中心陥凹を伴う平滑な隆起性病変を認めた.ボーリング生検を施行したが確定診断は得られなかった.腹部CT検査で胃体中部に隆起性病変を認め,遠隔転移は認めなかった.以上より胃粘膜下腫瘍の診断となり,腫瘍径が約5cmのため切除の方針とした.腹腔鏡内視鏡合同手術にて胃局所切除を施行した.病理組織学的所見は紡錘形細胞が束状増生を示し,不規則な合流や錯綜配列を示した.免疫組織染色でS-100蛋白陽性,c-kit陰性,CD34陰性,SMA陰性であった.Mib-1 indexは1%以下であった.以上より良性胃神経鞘腫の診断となった.術後経過は良好で術後9病日に退院となった.胃神経鞘腫はまれな疾患であるが,腹腔鏡内視鏡合同手術による胃局所切除は選択肢の一つになりうる.
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