日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
ICG蛍光法とOSNA法併用によるセンチネルリンパ節微小転移検出の有用性
松本 元山神 和彦出合 輝行橋本 隆門澤 秀一市川 一仁
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キーワード: ICG蛍光法, OSNA法, 微小転移
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2015 年 76 巻 10 号 p. 2367-2372

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抄録
センチネルリンパ節(SLN)微小転移例は,郭清省略の方向に進んでいるが,全例には術後放射線治療が付加されないため,症例ごとに非SLN転移陰性を追求することが重要.ICG蛍光法は解剖学的リンパ流に沿い,より多くのSLNを同定でき,OSNA法は同定されたSLN全体を精査できる.両者を組み合わせ,SLN微小転移例で非SLN転移偽陰性率を低減できるかを検討した.28例のSLN微小転移例のうち,ICG蛍光法での非SLN転移の残存率は14.3%(4/28),2個以上のSLN精査は85.7%(24/28)で可能で,非SLN転移の残存率は8.3%(2/24)であった.色素法では2個以上のSLN精査時は同率の8.3%(1/12)であるが,2個以上同定できる割合は42.9%に過ぎない(12/28).以上より,高率に2個以上のSLNを同定できるICG蛍光法とOSNA法により非SLN転移偽陰性率を低減できると考えた.
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© 2015 日本臨床外科学会
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