日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
腹腔鏡下に切除した完全内臓逆位を伴う上行結腸癌の1例
宮城 良浩堤 綾乃堤 真吾赤松 道成比嘉 宇郎照屋 淳
著者情報
キーワード: 内臓逆位, 腹腔鏡, 結腸癌
ジャーナル フリー

2015 年 76 巻 11 号 p. 2749-2753

詳細
抄録
症例は56歳,女性.幼少時から完全内臓逆位症を指摘されていた.検診で便潜血陽性のため近医で大腸内視鏡検査を施行したところ,上行結腸に径4cm大の側方発育型腫瘍(laterally spreading tumor;以下LST)を指摘され,根治手術目的に当科紹介となった.3D-CT画像で脈管系に逆位以外の変異がないことを確認したうえで,腹腔鏡補助下結腸切除術を施行した.術後経過は良好であり,術後11日目に退院となった.病理組織検査で腫瘍は高分化腺癌,fTis(M),fN0,fH0,fM0,fP0,fStage 0の診断であった.3D-CTは血管奇形の有無やvariation,消化管の位置・支配血管を事前に把握でき,内臓逆位症のような患者で腹腔鏡下手術を施行する際には非常に有用であると考えられた.
著者関連情報
© 2015 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top