日本臨床外科学会雑誌
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症例
術前化学療法でpCRを得た扁平上皮化生トリプルネガティブ乳癌の1例
佐久間 威之野水 整松嵜 正實片方 直人左雨 元樹菅家 康之喜古 雄一郎橋本 優子
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2015 年 76 巻 3 号 p. 478-483

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抄録
症例は57歳,女性.左乳房痛,違和感を主訴に近医受診し,c-T4bN1M0,IIIbの局所進行乳癌の診断で治療目的に当院紹介となった.当院で施行した針生検組織診断で扁平上皮化生トリプルネガティブ乳癌と診断され,術前化学療法としてEC100療法4サイクルに続きドセタキセル(75mg/m2)4サイクルを施行し,化学療法終了後に臨床的腫瘍縮小効果が見られ胸筋温存乳房切除術と腋窩リンパ節郭清を行った.摘出標本の病理組織学的検査では腫瘍巣,腋窩リンパ節ともに癌細胞の遺残は認められなかった.本疾患は術前化学療法に治療抵抗性を示すことが多いが,近い将来,完全奏効をめざした治癒率の高いレジメンが確立されることが望まれる.
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© 2015 日本臨床外科学会
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