日本臨床外科学会雑誌
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症例
憩室穿孔を契機に発見された胆管癌術後転移性大腸癌の1例
山村 喜之梅本 一史鈴木 友啓加藤 航平村川 力彦大野 耕一
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キーワード: 胆管癌, 転移性大腸癌
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2015 年 76 巻 3 号 p. 556-560

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抄録
症例は65歳,男性.既往歴として3年前に中部胆管癌に対して膵頭十二指腸切除術を施行された.上行結腸憩室炎の診断にて消化器内科入院していたが改善せず入院6日目にCTでfree air認めた.上行結腸憩室穿孔の診断にて当科紹介され結腸右半切除術を施行した.切除検体には多発する憩室の肛門側に腸管が引きつれて弯曲している部分があったが明らかな腫瘍は指摘できなかった.組織学的に漿膜下層から固有筋層を中心に管状腺癌,一部低分化腺癌が浸潤性発育していた.免疫染色ではCK7(+),CK20(-/+),Cdx2(-)で胆管癌の上行結腸転移と診断された.術後化学療法は施行せず,術後3カ月目に肝門部再発をきたし術後5カ月に永眠された.
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© 2015 日本臨床外科学会
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