日本臨床外科学会雑誌
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症例
化学療法後の瘢痕狭窄により手術を要した消化管悪性リンパ腫の8例
石川 英樹網倉 克己川島 吉之坂本 裕彦田中 洋一西村 ゆう
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2015 年 76 巻 6 号 p. 1362-1368

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抄録
B細胞性リンパ腫に対する標準治療はR-CHOPであり高い奏効率である一方,合併症である瘢痕狭窄により手術を要した報告も散見される.今回当院で化学療法後に狭窄をきたし,手術を要した消化管悪性リンパ腫8例を経験したため報告する.組織型はいずれもdiffuse large B-cell lymphomaであり,R-CHOPが施行された.1~4コースで狭窄が出現することが多く,狭窄箇所はいずれもリンパ腫の病巣部であったものと考えられ,十二指腸1例・胃3例・回盲部2例・回腸1例・上行結腸1例であった.7例に切除術が行われ病理学的CRであり,バイパス術の1例も臨床的CRであった.病理組織学的には腫瘍は消失し線維組織に置換されていた.6例が無再発生存中,他病死1例,原病死1例であった.化学療法後の合併症として瘢痕狭窄による通過障害をきたすことがあり留意すべきと考えられた.
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