日本臨床外科学会雑誌
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症例
両側乳房に生じた顆粒球肉腫の1例
柏倉 さゆり山本 貢細田 充主三橋 智子武冨 紹信山下 啓子
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2015 年 76 巻 7 号 p. 1567-1570

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抄録
顆粒球肉腫とは,幼若な骨髄細胞が髄外組織で腫瘤を形成するもので,乳房に生じるのは稀である.
症例:26歳の女性.21歳時に急性骨髄性白血病(AML)を発症し,臍帯血移植・骨髄移植・化学療法などで加療されながら,再発・寛解を繰り返していた.頭頂部皮膚に顆粒球肉腫をきたしたためPET/CTを行ったところ,両側乳房に異常集積を認めた.乳房超音波検査では境界不明瞭な低エコー病変であった.両側乳房に生じた顆粒球肉腫を疑い,マンモトーム生検を施行した.病理検査にて頭頂部皮膚と免疫染色態度が一致し,顆粒球肉腫と確定診断された.両側乳房に放射線療法を行い,照射終了後のPET/CTにて集積の退縮が認められた.考察:顆粒球肉腫に特徴的な画像所見は無く,確定診断には病理組織学的検討が必要となる.
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© 2015 日本臨床外科学会
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