日本臨床外科学会雑誌
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症例
Reduced port surgeryを行った外傷性腹壁ヘルニアの1例
山本 将輝漆原 貴大森 一郎吉満 政義向田 秀則多幾山 渉
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2015 年 76 巻 8 号 p. 2065-2071

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抄録
症例は51歳,男性.交通事故で当院へ救急搬送された.多発骨折,脾損傷,右側腹部腹壁ヘルニアを認めた.腹壁ヘルニアに関しては,嵌頓所見を認めなかったため,待機的に手術を行うこととした.手術は,1カ月間の入院加療を行い,3カ月間のリハビリを行った後に施行した.手術法は,腹腔鏡下にて腹腔内よりヘルニア門を同定するtransabdominal preperitoneal(TAPP)法で行い,腹壁ヘルニアを修復した.第5病日に施行したCT検査では,ヘルニアを認めず,第12病日に経過良好にて退院となった.外傷性腹壁ヘルニアに対する腹腔鏡手術の報告例は少なく,Reduced port surgeryによる治療しえた報告は本邦初である.今回,われわれは外傷性腹壁ヘルニアに対してReduced port surgeryとしての腹腔鏡下腹壁ヘルニア修復術が有用であった1例を経験したので報告する.
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