日本臨床外科学会雑誌
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症例
鼠径リンパ節穿刺によるリンパ管造影が有用であった食道癌術後乳糜胸の1例
花田 圭太畑 啓昭大谷 哲之成田 匡大山口 高史猪飼 伊和夫
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2016 年 77 巻 2 号 p. 322-327

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抄録
患者は85歳,女性.食道癌に対し胸腔鏡下食道亜全摘術を行い,合併症無く術後24日目に退院した.退院14日後に咳嗽・呼吸困難を主訴に受診し,CTで両側胸水を認めたため緊急入院となった.胸腔ドレナージにて乳糜胸水を認め,絶食,オクトレオチド投与を行ったが改善しなかった.鼠径リンパ節穿刺によるリンパ管造影にて胸管の走行と気管分岐部上の胸管本幹が漏出部位であることが確認でき,胸腔鏡下胸管結紮術を施行した.乳糜胸に対する外科治療では術前に胸管の走行と乳糜漏出部位を確認することが重要で,鼠径リンパ節穿刺によるリンパ管造影は手技的に容易であり非常に有用と考えられた.
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© 2016 日本臨床外科学会
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