日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡補助下胃全摘後逆行性に空腸がY脚へ重積した1例
中出 裕士松本 壮平若月 幸平右田 和寛伊藤 眞廣中島 祥介
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キーワード: 胃全摘, 腸重積, Roux-en-Y再建
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2016 年 77 巻 3 号 p. 564-568

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抄録
症例は83歳,女性.胃癌で腹腔鏡補助下胃全摘術を施行され,経過観察中の術後3年5カ月目に嘔吐を主訴に受診した.腹部X線検査では左上腹部にniveauを伴う拡張した小腸を認めた.腹部造影CT検査では左側腹部で空腸の重積像を認め,同部位より口側の輸入脚と挙上空腸は著明な拡張していた.画像所見より胃全摘術後逆蠕動性腸重積を疑い,手術を施行した.Y吻合部の逆行性腸重積症であり,Hutchinson手技で整復を行ったが,浮腫と虚血の改善が見込めないため空腸部分切除を行った.胃全摘術後腸重積は珍しく,特に逆行性重積は自験例を含め本邦では15例の報告を認めるのみである.今回われわれは,腹腔鏡下胃全摘後逆行性に空腸がY脚へ重積をきたした1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2016 日本臨床外科学会
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