日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除した大腸原発の大細胞型神経内分泌癌の1例
櫻井 禎子竹山 廣志木谷 光太郎井上 啓介辻江 正徳若狭 朋子太田 善夫井上 雅智
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2016 年 77 巻 4 号 p. 904-908

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抄録

症例は83歳,女性.肝嚢胞のフォローアップ中,腹部造影CTで結腸肝弯曲部に壁肥厚を認めた.下部消化管内視鏡で上行結腸肝弯曲部に隆起性病変を認め,生検より神経内分泌癌(neuroendocrine carcinoma;NEC)と診断され手術目的で当科紹介となった.腹腔鏡下結腸右半切除術を施行し,大細胞型神経内分泌癌(large cell neuroendocrine carcinoma;LCNEC)の診断となった.本症例では,診断時に遠隔転移を認めず腹腔鏡下に治癒切除を施行しえた.術後6カ月が経過し再発は認めていない.大腸LCNECは消化管悪性腫瘍の中ではまれで,検索しえた範囲では9編の症例報告に留まった.非常にまれな症例を経験したので報告する.

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© 2016 日本臨床外科学会
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