日本臨床外科学会雑誌
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症例
14.0×7.5cmに腫大した低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例
大畠 将義脇 悠平山本 幸司高月 秀典松田 良一
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2016 年 77 巻 7 号 p. 1705-1709

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抄録
症例は90歳,女性.右下腹部痛,高体温が出現し虫垂周囲膿瘍を疑われ当院を紹介された.腹部造影CT検査で14.0×7.5cmと腫大した虫垂を認め虫垂粘液嚢胞腺腫と診断した.悪性の可能性を否定できず回盲部切除(D2郭清)の方針とした.虫垂は著明に腫大し,内部には淡黄色のゼリー状粘液が充満していた.また,病理組織検査では嚢胞内腔面に高円柱上皮が乳頭状に増殖を示しており,低異型度虫垂粘液性腫瘍(low-grade appendiceal mucinous neoplasm:以下LAMN)と診断した.大腸癌取扱い規約第8版では,虫垂腫瘍のうちLAMNは旧規約上の粘液嚢胞腺腫の大部分と粘液嚢胞腺癌の一部に該当し新たに分類された.LAMNの治療方法に関しては現在明確なガイドラインが存在せず,今後の症例の蓄積による検討が必要であり,国際的な診断基準・ガイドラインの構築が望まれる.
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© 2016 日本臨床外科学会
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