日本臨床外科学会雑誌
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症例
緊急ステントグラフト留置術を行った動静脈瘻を伴う総腸骨動脈瘤の1例
牛田 雄太佐伯 悟三平松 聖史雨宮 剛松島 正哉新井 利幸
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2016 年 77 巻 8 号 p. 1923-1926

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抄録
今回,われわれは動静脈瘻を合併した腸骨動脈瘤をステントグラフト留置術にて治療し,良好な経過が得られたため報告する.58歳,男性.右下肢浮腫を主訴に当科を受診した.理学所見として右下肢の腫脹と右鼠径部の圧痛を認めた.下肢超音波検査にて,右大腿静脈に動脈拍動性のシグナルがあり,動静脈瘻を示唆する所見であった.造影CT検査で,径70mm大の右総腸骨動脈瘤を認めた.総腸骨静脈と連続し,静脈は早期濃染され,動静脈瘻を合併した右総腸骨動脈瘤破裂と診断した.緊急で右内腸骨動脈コイル塞栓術,右腸骨動脈ステントグラフト留置術を施行した.術後第5病日,CT検査で動静脈瘻は消失していたが,右腸骨静脈血栓が出現したため抗凝固療法を開始し,14病日目に退院となった.その後,フォローのCT検査で腸骨静脈の血栓は消失し,瘤も血栓化し縮小した.
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© 2016 日本臨床外科学会
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