日本臨床外科学会雑誌
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症例
リンパ節転移を契機に診断された小腸カルチノイドの1例
松下 健太八木 淑之藤木 和也幸田 朋也川下 陽一郎井川 浩一
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2016 年 77 巻 8 号 p. 1985-1989

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抄録
小腸カルチノイドは,腫瘍径が小さくてもリンパ節転移率が高い特徴がある.今回,原発巣より大きなリンパ節転移を伴う回腸カルチノイドの1例を経験した.症例は62歳,男性.便秘・下痢を主訴に近医を受診し,回盲部に腫瘤性病変を指摘された.当院へ紹介となり,回結腸間膜腫瘍の診断で,腹腔鏡下にリンパ節郭清を伴う回盲部切除術を行った.病理組織学検査で,回腸末端にカルチノイド腫瘍を認め,回結腸間膜腫瘍はカルチノイド腫瘍のリンパ節転移であった.大きさはそれぞれ,径15mm,30mmであった.小腸カルチノイドは,原発巣よりも大きなリンパ節転移で発見されることがあり,腸間膜腫瘍を鑑別する上で,念頭に置く必要があると思われた.
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© 2016 日本臨床外科学会
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