日本臨床外科学会雑誌
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腹腔鏡下修復術を施行した遅発性外傷性腹壁ヘルニアの1例
菅野 裕樹貝羽 義浩渡辺 徹雄関口 悟菊池 寛
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2016 年 77 巻 9 号 p. 2299-2302

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抄録
症例は58歳,男性.交通外傷による腹部臓器損傷から約2年後,右側腹部の膨隆が出現したため近医を受診し,腹壁ヘルニアの診断で手術目的に当科紹介となった.初診時,右側腹部に筋膜欠損を伴う約10cmの柔らかい膨隆を触知し,腹部造影CTを施行したところ右腸骨稜に沿って腹横筋・腹斜筋の断裂を認め,同部位より上行結腸が脱出していた.以上より,遅発性に発症した外傷性腹壁ヘルニアの診断にて腹腔鏡下腹壁ヘルニア修復術を施行した.術後は合併症なく経過し第3病日に退院した.外傷性腹壁ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術はこれまで報告が少ないが,自験例では術後入院日数が短く,現在まで再発を認めておらず,同疾患に対して有用な方法と考えられた.
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