日本臨床外科学会雑誌
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症例
虫垂神経鞘腫の1例
大宮 康次郎神谷 里明川井 覚高木 健司宇野 雅紀冨田 明宏
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キーワード: 虫垂, 神経鞘腫
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2017 年 78 巻 1 号 p. 78-83

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抄録
症例は82歳,男性.黒色便と腹痛のため当院を受診.腹部造影CT検査にて虫垂体部に均一な造影効果を伴う境界明瞭な25mm大の腫瘤を認めた.下部消化管内視鏡検査では虫垂開口部粘膜に異常を認めず,生検では正常組織であった.虫垂腫瘍と診断し,腹腔鏡下盲腸部分切除術を施行した.術中迅速病理診断で良性の間葉系虫垂腫瘍と診断し,追加切除やリンパ節郭清は行わなかった.病理組織検査では,腫瘍は紡錘形細胞の充実性結節を呈しており,核の柵状配列palisading patternを呈する典型的なVerocay bodyとAntoni A/B領域を認めた.免疫組織染色ではS-100(++),c-kit(+/-),CD34(-),SMA(-),MIB-1(3%)であり,虫垂神経鞘腫と診断した.虫垂に発生する神経鞘腫は極めて稀であり,文献的考察を加えて報告する.
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© 2017 日本臨床外科学会
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