日本臨床外科学会雑誌
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症例
意識障害で発症したelectrolyte depletion syndromeを伴う直腸絨毛腫瘍の2例
余語 孝乃助平松 聖史雨宮 剛後藤 秀成関 崇新井 利幸
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2017 年 78 巻 2 号 p. 347-353

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抄録
大腸絨毛腫瘍から粘液を産生し脱水・電解質異常をきたすelectrolyte depletion syndrome (EDS)は,比較的まれな病態である.今回,われわれはEDSを呈した直腸絨毛腺腫の2例を経験した.症例は,62歳の男性と79歳の男性で,いずれの症例も意識障害があり当院へ救急搬送された.初診時,低K血症,急性腎障害を認め入院となった.入院後,低K血症と腎障害は改善したが,持続する頻回の下痢を認めた.精査を施行し,下部消化管内視鏡検査で径10cmを越える直腸側方発育型腫瘍を認め,手術:腹会陰式直腸切断術を施行した.両症例とも術後,低K血症と腎障害は正常化した.切除標本の病理学的検査で両症例ともMP以深の分化型管状腺癌を認め,進行癌を伴う絨毛腺腫内癌であった.
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© 2017 日本臨床外科学会
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