日本臨床外科学会雑誌
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症例
保存的に治療した外傷性十二指腸壁内血腫(径127mm)の1例
浅井 宗一郎, 水野 伸一, 平田 明裕, 金森 明, 中倉 晴香, 玉内 登志雄
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2017 年 78 巻 8 号 p. 1796-1801

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抄録
45歳の男性,バイク走行中に転倒して心窩部を強打し,受傷約9時間後に腹痛が出現したため当院を受診.上腹部に腫瘤を触知し,同部位に最強点を有する圧痛を認めた.腹部造影CT検査で十二指腸下行脚から水平脚の壁内に127×67mm大の血腫を認め,血腫により十二指腸は圧排され内腔は閉塞していた.バイタルサインは安定しており,血液検査で軽度の貧血を認めるのみであったので胃管を留置し,安静,絶飲食で経過観察とした.第10病日のCT検査で血腫の増大を認めず離床開始.第17病日のCT検査で75×60mm大に血腫の縮小がみられ,上部消化管ガストログラフィン造影検査でも十二指腸から小腸へ造影剤の流出が良好であったため,胃管を抜去して経口摂取を開始した.第30病日のCT検査で血腫の消失を確認し,第33病日に退院とした.今回,われわれは保存的に治癒しえた外傷性十二指腸壁内巨大血腫の1例を経験したので報告する.
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© 2017 日本臨床外科学会
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