日本臨床外科学会雑誌
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症例
チフス菌による乳腺膿瘍の1例
金子 真美佐藤 礼子北原 智美
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キーワード: 乳腺膿瘍, チフス菌, 耐性菌
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2018 年 79 巻 1 号 p. 41-45

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抄録
本邦初となるチフス菌(Salmonella enterica serovar typhi;S. Typhi)による乳腺膿瘍の1例を報告する.腸チフスは本邦では年間20-70例が発症し,大半がアジアもしくはアフリカへの渡航歴がある.0.5%に乳腺膿瘍を合併するといわれ非常に稀である.症例は28歳,健常女性.右乳房腫瘤,疼痛を主訴に受診した.造影CT・US検査で明らかな膿瘍形成は認めず,乳腺炎と診断した.インドから帰国後1カ月間発熱と解熱を繰り返していたが,皮疹や消化器症状は受診時は認めなかった.第三世代セフェム1週間投与にて症状は軽快したが,硬結が残存していたため穿刺したところ,膿汁が得られた.培養でS. Typhiが分離された.CVA/AMPC 2週間投与で乳房硬結も改善した.ファージ型はUVS2,ナジリクス酸およびシプロフロキサシン耐性株であった.
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© 2018 日本臨床外科学会
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