日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡と前方アプローチ併用手術を行った疼痛を伴う再発鼠径ヘルニアの1例
藤枝 裕倫関 崇平松 聖史雨宮 剛余語 孝乃助新井 利幸
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2018 年 79 巻 10 号 p. 2193-2196

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抄録
症例は74歳の男性で,右外鼠径ヘルニアに対しヘルニア修復術(mesh plug法)を施行した.術後より右鼠径部痛を認めていたが改善せず,術後6カ月で受診した.腹圧をかけると右鼠径部の膨隆を認め,右鼠径ヘルニアの再発と診断した.また,右鼠径部から大腿内側への痛みがみられた.ヘルニア修復術後7カ月で手術を施行した.腹腔鏡下に観察すると,再発形式は内鼠径ヘルニアであった.腹腔鏡下でplugを除去後,前方アプローチで鼠径管を開放すると,onlay patchが恥骨上で反転し,同部位で再発していた.Onlay patchに腸骨下腹神経が癒着しており,慢性疼痛の原因と考えた.Onlay patchを除去し,腸骨下腹神経も切除した.閉創後,腹腔鏡下経腹的腹膜前メッシュ修復法(TAPP法)にてヘルニア修復を行った.術後,慢性疼痛は消失し経過良好,術後1年が経過し,慢性疼痛やヘルニアの再発は認めていない.
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© 2018 日本臨床外科学会
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