日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
外傷後の遅発性血胸の1例
関村 敦浦本 秀隆
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 79 巻 11 号 p. 2235-2239

詳細
抄録
症例は26歳,男性.自転車で転倒し,近医を受診.左第6,第7肋骨骨折のため経過観察目的で入院となった.受傷後2日目に,胸部X線写真では異常を認めないために退院となったが,同日夕方に突然の左胸痛の増悪を認め,退院した病院を再度受診し,胸部X線写真・CT上で左の大量血胸を疑われ,当院へ転院搬送された.救急外来で胸腔ドレーンを留置したところ,血性胸水800mlの流出を認めた.出血性ショックと診断し,直ちに緊急手術を行った.当初,胸腔鏡での観察では明らかな出血源が同定できなかったものの,カメラポート直下の横隔膜に裂傷を認め,同部位からの出血であることが確認できた.同部位を縫合閉鎖,止血して手術を終了した.術後経過は良好で,術後5日目に退院となった.
著者関連情報
© 2018 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top