日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後13年目に結腸転移により多発結腸狭窄をきたした胃癌の1例
志村 雄飛平尾 隆文野呂 浩史大澤 日出樹畑中 信良山崎 芳郎
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2018 年 79 巻 12 号 p. 2419-2424

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抄録
症例は66歳,女性.2004年に胃癌(UM,3型,70mm×60mm por1,T3(ss),N1,ly3,v2,P0,H0,CY0,M0,pStage IIB)に対し胃全摘術(D2郭清)を施行.術後補助化学療法として2年間TS-1内服を行った.2016年11月のCT検査にて結腸の壁肥厚を認め,精査目的入院となった.CEAとCA19-9も6ng/ml,59U/mlと上昇していた.胃癌の腹膜播種を含めた転移性多発大腸癌を疑い,審査腹腔鏡を施行した.結腸壁の肥厚が確認されたが,腹膜播種は認めなかった.大腸癌の可能性を否定できず,患者が通過障害による症状を認め,結腸亜全摘術を施行した.切除標本は低分化型・印環細胞癌の像を呈しており,免疫染色にてCK7(+),CK20(-),MUC5AC(+),MUC6(+),MUC2(-)であった.以上の所見より胃癌の多発大腸転移と診断した.
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© 2018 日本臨床外科学会
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