日本臨床外科学会雑誌
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症例
小腸間膜原発の粘液性嚢胞腺癌の1例
齋藤 学亀高 尚牧野 裕庸深田 忠臣秋山 貴洋清家 和裕三富 弘之
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2018 年 79 巻 12 号 p. 2437-2442

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抄録
症例は65歳,男性.腹痛を主訴に緊急搬送された.発熱,腹部全体に反跳痛を認め,腹部造影CT検査で骨盤内に辺縁に造影効果を伴う約15cmの嚢胞性腫瘤を指摘され,当科紹介となった.腹水とCA19-9の上昇を認めたため,腹腔内腫瘍破裂の診断で緊急開腹手術を行った.腫瘍は長径13cmで回腸間膜に存在しており,膿性腹水を認めたが穿孔部は確認できず,また,虫垂に異常所見を認めなかったため,回腸部分切除術を施行した.切除標本は多房性の嚢胞性腫瘍で,嚢胞内には粘液様の液体貯留と出血性の壊死物質を伴っていた.一部小腸内腔への腫瘍の露出を認めた.病理組織学的には腸間膜原発の低異型度主体で,一部高異型度の粘液嚢胞腺癌と診断され,免疫染色ではCEA陽性でER・PgR・CA125は陰性あった.卵巣様間質の存在は認めなかった.極めて稀な小腸間膜原発の粘液嚢胞腺癌の1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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