日本臨床外科学会雑誌
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原著
造影超音波による乳癌の広がり診断
蒔田 益次郎赤須 東樹軸薗 智雄市川 太郎五味 直哉菊池 真理許田 典男北山 康彦
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2018 年 79 巻 3 号 p. 459-466

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抄録
この研究の目的は術直前に造影超音波で乳癌の広がり診断を行い,その結果に従って切除し組織学的に評価して,造影超音波とMRIの広がり診断を比較することである.2015年9月~2016年6月に文書によるインフォームドコンセントを取得し,乳腺部分切除を施行した乳癌21例を対象とした.症例ごとにMRI,造影超音波と組織学的広がり長径を測定し,MRIまたは造影超音波の組織学的広がり長径との一致率を比較した.造影超音波は全麻下で術直前に行い,低エコー域での造影の有無で評価した.造影超音波による広がり診断に従って部分切除を行い,標本は全割し階段状切片で評価した.組織学的広がり長径との一致率はMRI 57.1%,造影超音波52.4%で,MRIと同様に組織学的広がり長径と造影超音波はよく相関した(r=0.755,p<0.0001).造影超音波は手術と同じ体位でできるので,乳房部分切除の切除範囲の設定に有用である.
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© 2018 日本臨床外科学会
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